未経験のための道案内「ジブンノオト」

webデザイナーは在宅で働ける?案件を獲得する現実的なステップ

  • 最終更新日:2026/10/24
webデザイナーは在宅で働ける?案件を獲得する現実的なステップ

通勤の負担を減らしたい、育児や家事と両立しながら自分のペースで働きたいと考えて、在宅で働けるWebデザイナーに関心を持つ人もいるのではないでしょうか。一方で、未経験から本当に自宅だけで仕事が成り立つのか、どうすれば仕事を続けて受けられるのかがわからず、迷っている人も多いはずです。Webデザイナーの在宅ワークは、制作から納品までをオンラインで進めやすい働き方ですが、自宅で作業できることと、在宅で仕事として成り立つことは別の話です。この記事では、Webデザイナーの在宅ワークの働き方の種類、整えたい環境と求められる力、状況ごとの始め方、未経験から在宅の仕事を得るまでの流れ、気をつけたい点、在宅で選ばれ続けるための考え方を解説します。

Webデザイナーの在宅ワークが成り立つ理由

Webデザイナーの在宅ワークが成り立ちやすいのは、仕事の多くがパソコンとインターネットで完結するからです。打ち合わせはオンライン会議、デザインの共有はFigmaなどのツール、やり取りはチャット、納品はクラウドストレージというように、制作の流れをすべてオンラインで進められる場合があります。

ただし、在宅で仕事を任されるためには、デザインのスキルに加えて、離れた場所にいる相手と行き違いなく仕事を進める力が求められます。デザインファイルを共同で編集しながら意見を交わす、進み具合を自分から報告するといった、オンラインならではの進め方に慣れておくことが大切です。未経験から仕事にするまでの全体の流れはWebデザイナーになるにはで解説しています。

在宅で働くWebデザイナーの働き方

在宅で働くといっても、働き方によって収入の安定や自由度は変わります。主な働き方を整理すると、次のようになります。

働き方良い面気をつけたい面
リモート勤務の会社員給与が安定し、チームで規模のある案件に関われるリモート勤務を認める求人は限られ、実務経験を求められることが多い
フリーランス働く時間や受ける仕事を自分で選べる営業、見積もり、請求、確定申告まで自分で行い、収入が変動しやすい
副業本業の収入を保ちながら実績を積める使える時間が限られ、本業の就業規則の確認が必要

会社員としてリモートで働く場合は、チームの中で経験を積みながら、将来の方向性を考えられます。進み方の選択肢はWebデザイナーのキャリアパスで紹介しています。リモート勤務ができる求人を探す場合は、在宅の可否や出社の頻度を応募前に確かめておきましょう。広告やWeb業界の求人を扱う転職エージェントも比べたい場合は、マスメディアンの評判を紹介した記事も参考になります。取り扱う職種や求人の範囲は、公式の情報と面談で確認してください。フリーランスを目指す場合も、いきなり独立するより、副業で仕事の流れと収入の見通しをつかんでから判断するほうが、リスクを抑えられます。独立後の働き方はフリーランスのWebデザイナーで解説しています。

在宅ワークの良い面と難しい面

在宅ワークの良い面は、通勤がなくなり、作業する時間帯や環境を自分で調整しやすいことです。細かな調整を繰り返すデザインの作業に、中断の少ない時間を確保しやすくなります。育児や介護、家族の転勤といった生活の変化があっても、働き続けやすい点も魅力です。住んでいる地域に関係なく、オンラインで遠方のクライアントと仕事ができる可能性もあります。

一方で、生活の場と仕事の場が同じになるため、仕事を終える区切りがつけにくくなります。修正依頼が重なると、夜遅くまで作業を続けてしまうこともあるでしょう。終業の時間を決めて守る、仕事用のチャットの通知を時間外は切るなど、自分でルールを作ることが大切です。また、周りに相談できる人がいないため、進め方に迷ったときに一人で抱え込みやすい点にも注意が必要です。自分に合う働き方かどうか迷う場合は、Webデザイナーに向いている人も参考にしてください。

在宅で働く前に整えたい環境

まず必要なのは、デザインツールを快適に動かせるパソコンと、オンライン会議が途切れずにできる安定したインターネット回線です。必要な性能は使うツールや扱うデータによって変わるため、使う予定のツールの公式の推奨環境を確認して選びましょう。

作業場所は、家族に作業時間を共有したうえで、集中できる場所を決めておくと中断が減ります。厚生労働省の自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備のページでは、事務所衛生基準規則などを参考にした作業環境整備のポイントが案内されているため、机や照明を見直すときの参考になります。あわせて、情報の扱いにも気を配る必要があります。クライアントから預かる資料や公開前のデザインは、外に漏れてはいけない情報です。家族と共用のパソコンでは仕事用のアカウントを分ける、ソフトを最新の状態に保つ、秘密保持の取り決めがある場合はその内容を守るなど、基本的な対策を整えておきましょう。

在宅で信頼されるために必要な力

在宅の仕事では、顔を合わせずに成果物とやり取りだけで判断されます。デザインの力に加えて、伝える力と自分を管理する力が求められます。

デザインと実装の基礎

Figmaなどのデザインツールの操作に加えて、HTMLとCSSの基礎を理解していると、実装できるデザインを作れるようになり、コーディングを担当する人とのやり取りもスムーズになります。デザインからコーディングまで対応できれば、受けられる仕事の幅も広がります。

文章で行き違いなく伝える力

在宅の仕事では、やり取りの多くがチャットやメールの文章になります。依頼内容を受け取ったら、目的や納期、修正の範囲を自分の言葉で確認し、認識のずれがないかを確かめましょう。作業の途中でも進み具合を短く共有しておくと、クライアントは安心して任せられます。顔が見えない分、返信の早さや言葉の丁寧さが、そのまま信頼につながります。

自分で予定を管理する力

在宅では、作業の進み具合を見てくれる人がいません。その日にやることを朝に書き出し、クライアントの納期より少し前に自分の締め切りを置いておくと、急な修正や体調不良にも対応しやすくなります。納品前の確認の時間も、あらかじめ予定に入れておきましょう。

状況ごとの在宅の始め方

今の状況によって、在宅で働くまでの進め方は変わります。主な状況ごとの進め方を整理すると、次のようになります。

状況進め方意識したい点
会社員として働いている副業として始める就業規則で副業が認められているかを確認し、休日の時間でバナー制作などの小さな案件に取り組みながら実績を積む
家事や育児と両立したいクラウドソーシングで小さく始める納期に余裕のある案件を優先し、丁寧なやり取りで評価を積み重ねる
学生リモートで参加できるインターンシップなども検討する現場の人から意見をもらえる機会をつくり、制作の基礎を固める

どの状況でも、最初から在宅だけで生活費をまかなおうとせず、今の収入や生活を保ちながら経験を積むほうが、無理なく続けられます。会社員の方はWebデザイナーの副業、家事や育児と両立したい方は主婦がWebデザイナーを目指す方法も参考にしてください。

未経験から在宅の仕事を得るまでの流れ

未経験から在宅で仕事を受けられるようになるまでの、現実的な進め方を紹介します。かかる期間は、使える時間やもともとの経験によって人それぞれです。

基礎を学び、ツールに慣れる

最初に、配色や余白、文字の扱いといったデザインの基本と、デザインツールの操作を学びます。独学で進めることもできますが、添削を受けながら着実に学びたい場合は、スクールを利用する方法もあります。比べ方はWebデザイナーのスクールで解説しています。個別のスクールについては、WEBCOACH(ウェブコーチ)の評判、Winスクールの評判、デジタルハリウッドSTUDIO by LIGの評判、rimomo(リモモ)の評判で紹介しています。受講を考えるときは、学べる内容、質問や添削の受け方、受講料と支払い方法、受講期間を公式の情報で確かめ、在宅で働くという目的に合うかを比べましょう。

考え方が伝わるポートフォリオを作る

在宅の仕事では、会う前にポートフォリオで判断されることが多くあります。架空の案件で作った作品でもかまいませんが、架空であることを明記したうえで、誰に向けて何を解決するためのデザインなのか、どこを工夫したのかを言葉で添えましょう。作品の数よりも、一つひとつの意図が伝わることが大切です。見せ方はWebデザイナーのポートフォリオで詳しく紹介しています。

小さな案件で在宅の実績を積む

ポートフォリオができたら、クラウドソーシングなどで、バナー制作や既存ページの修正といった取り組みやすい案件に応募します。最初は金額よりも、指示どおりに仕上げる、期限を守る、丁寧にやり取りすることを優先し、評価と実績を積み重ねましょう。サービスの使い方はWebデザイナーのクラウドワークス、応募の工夫はWebデザイナーの案件獲得で解説しています。

在宅で仕事を受けるときに気をつけたいこと

在宅で個人として仕事を受ける場合は、作業を始める前に、報酬、納期、修正の回数、著作権の扱いなどの条件を書面やメッセージで確認しておきましょう。2024年11月に施行されたフリーランス法では、個人に業務を委託する発注者に対して、取引の条件を明示することが義務づけられています。条件があいまいなまま作業を始めると、修正が際限なく続くといったトラブルにつながりかねません。困ったときは、国の相談窓口であるフリーランス・トラブル110番などに相談できます。

作業前に確認しておきたい条件を整理すると、次のようになります。

確認する条件確認したい内容
作業の範囲デザインだけか、コーディングや画像の用意まで含むか
報酬と支払い金額、税込みか税抜きか、支払期日、振込手数料の負担
納期と修正納品日、修正の回数と範囲、追加の修正の扱い
権利と公開著作権の扱い、ポートフォリオに載せてよいか

公正取引委員会のフリーランス法のパンフレットでは、従業員を使用する発注事業者に対して、報酬の支払期日を、成果物を受け取った日から60日以内のできるだけ早い日に定めることなども示されています。発注者の規模によって義務の範囲が変わるため、詳しくは公式の情報で確認してください。

また、実績がないうちは安い金額でも引き受けたくなりますが、作業量に見合わない仕事ばかりを続けると、学ぶ時間がなくなり、成長が止まってしまいます。作業の範囲と金額の根拠を説明できるようにしておくことが、自分の仕事を守ることにつながります。収入が増えてきたら、確定申告などの手続きも必要になるため、早めに確認しておきましょう。手続きの流れはWebデザイナーの確定申告で解説しています。

在宅で選ばれ続けるための考え方

在宅でも働けるデザイナーから、在宅でもこの人にお願いしたいと思われるデザイナーになるには、デザインの目的を意識することが大切です。Webサイトやバナーには、問い合わせを増やす、商品を知ってもらう、申し込みにつなげるといった目的があります。見た目の良さだけでなく、その目的のためにどんな配置や表現を選んだのかを説明できると、クライアントは安心して任せやすくなります。

また、自分が詳しい業界や、続けて取り組みたい分野を持つことも、選ばれる理由になります。以前の仕事で関わった業界の事情を理解していれば、ヒアリングの段階から話が通じやすく、提案もしやすくなります。在宅の仕事は顔を合わせる機会が少ない分、納品後に振り返りの言葉を添える、次の改善案を伝えるといった小さな積み重ねが、継続の依頼につながります。

Webデザイナーの在宅ワークについてよくある誤解

良いポートフォリオがあれば仕事が自然に来る、というのは誤解です。在宅の仕事を探している人は多く、知ってもらえなければ選ばれる機会もありません。案件への応募に加えて、作品や制作の過程を発信するなど、自分から知ってもらう行動が必要です。

家にいれば家事の合間に仕事を進められる、というのもいつも当てはまるとは限りません。デザインの作業には、ある程度続けて集中できる時間が必要な場面が多くあります。仕事をする時間帯を決めて家族と共有し、短い時間は連絡や簡単な修正に使うなど、作業の種類で時間を分けると両立しやすくなります。

在宅で働くための準備を今日から始める

在宅で仕事を始める前に、次の点を確認してみてください。

確認すること確認する内容
通信環境オンライン会議が途切れずにできる、安定したインターネット回線があるか
パソコン使う予定のデザインツールの推奨環境を満たし、作業中に動作が止まらないか
連絡の体制クライアントからの連絡に、決まった時間帯で返信できるか。返信できる時間帯を伝えられるか
作業場所家族に作業時間を共有し、集中できる場所を確保できているか
契約の確認報酬、納期、修正の回数などを、作業前に書面やメッセージで確認する準備ができているか
事務の手続き請求や確定申告など、個人で行う手続きを把握しているか

最初の一歩として、在宅ワークに使える曜日と時間帯、作業する場所、使うパソコンを書き出してみてください。そのうえで、目指す働き方がリモート勤務の会社員なのか、副業なのか、フリーランスなのかを決めると、今学ぶべきことと、最初に作るべき作品が見えてきます。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
デザイン,コーディング,ライティング,seo,広告運用,sns運用の全てを担当しています。
大学卒業後、新卒の就活でやらかし、新卒を捨ててベンチャーで未経験のwebライターのアルバイトとしてキャリアをスタートして現在はプライム市場上場の企業でWebマーケター(正社員)として働いています。
未経験なりの悩みもわかるつもりなので、皆さんの力に少しでも役に立てるように情報を提供します。

お問い合わせはこちら