未経験のための道案内「ジブンノオト」

webデザイナーはブログを書くべき?メリットと仕事に繋がる活用術を解説

  • 最終更新日:2026/11/01
webデザイナーはブログを書くべき?メリットと仕事に繋がる活用術を解説

Webデザインの学習や仕事を続けるなかで、ブログで発信したほうがいいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。デザインの勉強だけでも大変なのに、文章まで書くのは負担に感じるかもしれません。Webデザイナーのブログは、学んだことの整理や、考え方を伝える場として役立ちます。一方で、続け方や公開する内容を誤ると、時間ばかりかかったり、思わぬトラブルにつながったりすることもあります。この記事では、Webデザイナーのブログのメリット、書くテーマ、仕事への生かし方、始め方、続けるコツ、守るべきルールを、公式の情報をもとに解説します。

Webデザイナーのブログで得られるメリット

ブログを書くことには、仕事を取るきっかけになる以外にも、スキルを伸ばすうえでのメリットがあります。

メリット内容
デザインの理由を言葉にする力がつくなぜこの配色や配置にしたのかを文章にする習慣が、クライアントへの説明や提案に生きる
学んだことが整理される新しく覚えたCSSの書き方やツールの操作を記事にすると記憶に残りやすく、あとで見返せる自分用の手引きになる
考え方や人柄が伝わる完成品を並べるポートフォリオだけでは見えにくい、課題への向き合い方や試行錯誤の過程を伝えられる
サイト運営の練習になるブログのデザインや読みやすさを自分で改善すること自体が、Webサイトを作って育てる実践になる

デザインの理由を説明するときは、感覚的な言葉だけでなく根拠を添えると説得力が増します。たとえば、文字と背景のコントラスト比をアクセシビリティの指針であるWCAGの基準(通常の文字で4.5対1以上)に合わせた、のように書くと、読み手にも判断の理由が伝わります。

Webデザイナーのブログで書けるテーマ

何を書けばよいかわからない場合は、次のようなテーマから始めると書きやすくなります。

テーマ書き方の例
学習の記録つまずいた点と、どう解決したかをセットで書く。同じ悩みを持つ学習者の役に立つ
デザインの分析気になったサイトやバナーを、配色、余白、文字の使い方などの観点に分けて考察する
制作の振り返り自主制作の目的、工夫した点、改善したい点を整理する
道具や環境使っているツールや作業環境を、自分の作業内容と合わせて紹介する
読者の悩みへの回答書き出しが遅いときの対処法など、具体的な疑問に答える

プロのような高度な内容でなくても構いません。昨日までできなかったことができるようになった過程は、同じ段階にいる読者にとって価値のある情報です。学び方そのものはWebデザイナーの勉強法でも紹介しています。

ブログを仕事につなげる考え方

ブログは、ポートフォリオとあわせて自分を知ってもらう入り口になります。ただし、検索で見つけてもらえるかどうかは検索エンジン側の評価によるため、すぐに仕事につながるとは限りません。

Googleは、検索で評価されるコンテンツの考え方として、検索エンジンのためではなく人のために作られたユーザー第一のコンテンツを重視すると説明しています。Google検索セントラルの解説では、経験、専門性、権威性、信頼性を表すE-E-A-Tのうち信頼性がとりわけ重要とされ、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないとも説明されています。また、Googleが優先する文字数は存在しないこと、内容を変えずに日付だけを新しくするのは検索エンジン第一の行為にあたることも示されています。

同じ解説では、コンテンツを見直す観点として、誰が、どのように、なぜ作ったのかを考えることが勧められています。書いた人がわかるようにプロフィールを載せる、生成AIを使った場合はその使い方を明らかにする、検索からの集客ではなく読者の役に立つことを目的にする、といった点は、個人のブログでもそのまま実践できます。

また、ブログで読みやすい文章を書く練習は、実務にも生きます。バナーやLPでは、限られたスペースで情報の順番を考え、伝えたいことを短い言葉で届ける必要があります。文章の構成を考える力が身につくと、見出しやコピーと配置を合わせて考えられるようになり、成果を意識したデザインにつながります。

つまり、文字数や更新日を気にするよりも、読者の疑問に正確に答える記事を積み重ねることが大切です。E-E-A-Tの考え方はWebデザイナーのEEATで、仕事の取り方全般はWebデザイナーの案件獲得で解説しています。

Webデザイナーのブログでスキルを伸ばす方法

Webデザイナーのブログは、書くこと自体がスキルを伸ばす練習にもなります。

自分のブログをデザインして改善する

ブログの見出しの装飾やレイアウト、アイキャッチ画像を自分で作り、読みやすさを工夫することは、そのままWebデザインの実践練習になります。見出しの見せ方やボタンの色を変えたときに読まれ方がどう変わるかを観察すれば、改善の考え方も身につきます。

人に伝える前提で学ぶ

あとで記事にすると決めて学ぶと、情報を整理し、どうすれば伝わるかを考えながらインプットするようになります。これは、情報を整理して見える形にするというWebデザイナーの仕事そのものの練習です。あいまいだった知識も、記事にする過程で自分の言葉で説明できる知識に変わっていきます。

ブログとSNSとポートフォリオの違い

発信の場にはそれぞれ得意なことがあります。役割の違いを知っておくと、ブログに何を書くべきかが見えてきます。

場所得意なこと向いている内容
ブログ長い文章で考え方や手順を説明でき、記事が蓄積されていく制作の過程、学んだことの解説、デザインの分析
SNS短い投稿をすばやく届け、反応をもらいやすい制作中の画像、記事の紹介、日々の気づき
ポートフォリオ完成した作品とスキルを一か所で見せられる代表作、担当範囲、作品ごとの目的と工夫

ブログで説明した制作の過程をポートフォリオの作品から参照できるようにし、SNSで記事を紹介するというように、三つをつなげて使うと効果的です。

ブログの始め方

ブログを始めるときは、次の点を決めておくと迷いにくくなります。

決めること考え方
書く場所デザインの自由度を重視するならWordPressなどで自分のサイトを作る。手軽に始めたいならブログサービスを使う
誰に向けて書くか同じ学習者に向けるのか、将来のクライアントに向けるのかで、使う言葉やテーマが変わる
テーマの柱学習記録、デザインの分析、制作の振り返りなど、いくつかの柱を決めておくとネタに困りにくい
反応の確かめ方検索での見られ方を確認できるツールを用意する

WordPressはオープンソースのソフトウェアで、テーマの作成やCSSでの装飾など、デザインを自由に調整できます。ブログ自体を自分で作れば、その制作過程も実績として見せられます。検索での見られ方は、Googleアカウントがあれば使えるSearch Consoleで、検索結果での表示回数やクリック数を確認できます。

ブログを続けるコツ

ブログは続けることで価値が積み上がります。本業や学習と両立しながら続けるために、次の点を意識しましょう。

コツ内容
完璧を目指さない誤字や情報の正確さを確認したら公開し、足りない部分はあとから追記する
無理のない頻度にする毎日更新を目標にせず、生活に合わせて書く日を決める
書く時間を予定に入れる空いた時間に書こうとすると後回しになりやすいため、カレンダーに時間を確保する
アクセス数だけで評価しない学びが整理できたか、説明が上手になったかなど、自分の成長も評価の軸にする
SNSと組み合わせる書いた記事をSNSで紹介し、感想をもらうことを続ける力にする

ブログ運営で失敗しやすいパターン

ブログ運営でつまずきやすい例と、改善のしかたを整理すると、次のようになります。

失敗起きやすいこと改善のしかた
完璧を目指して公開できない下書きばかり増えて、記事が一本も公開されない公開の基準を決め、正確さを確認したら出して、あとから手直しする
アクセス数だけを追う書きたいことではなく話題になりそうなテーマばかり追いかけて疲れる自分の学びや説明の上達も成果として見る
テーマを広げすぎる何が得意な人なのかが読者に伝わりにくいテーマの柱を絞り、伸ばしたい分野の記事を多めにする
古い情報を放置するツールの仕様が変わり、記事の内容が実際と合わなくなる定期的に読み返し、内容が変わった部分を追記する

ブログで信頼を高める方法

ブログを通じて信頼を高めるには、伝わる言葉で書くことと、情報を新しく保つことが大切です。

専門用語をかみ砕いて説明する

難しいデザインの用語をそのまま使うのではなく、初めて読む人やクライアントにも伝わる言葉で説明しましょう。難しいことをわかりやすく伝えられる人は、話が通じやすい人として信頼されます。たとえ話や図を交えると、より親しみやすくなります。

情報を新しく保つ

古い情報のまま放置された記事は、読者に不信感を与えることがあります。紹介しているツールの仕様が変わったら追記するなど、内容を見直す姿勢は、仕事の丁寧さを伝えることにもつながります。記事の内容がいつ時点のものかを書き添え、最新の仕様は公式の情報を確認するよう案内するのも、読者への誠実な対応です。

ブログで守るべきルール

ブログは誰でも読める場所です。仕事の信頼に関わるため、次のルールはきちんと守りましょう。

他人の作品を使うときは引用のルールを守る

他人のデザインや画像、文章を無断で掲載すると、著作権の侵害になるおそれがあります。文化庁の著作権制度の概要では、引用の要件として、公表された著作物であること、引用する必然性があり引用部分が明確に区別されていること、自分の文章が主で引用が従という関係にあり必要最小限の分量であること、出所を明示することなどが示されています。デザインを分析するときも、この要件を意識しましょう。

実績の公開はクライアントの了承を得る

仕事で作ったデザインやクライアント名、契約の内容を許可なく公開すると、守秘義務や契約に反するおそれがあります。実績として紹介したい場合は、クライアントの了承を得るか、特定できる情報を伏せて、課題と工夫を中心に紹介しましょう。作品の見せ方はWebデザイナーのポートフォリオでも解説しています。

広告であることを隠さない

ブログで商品やサービスを紹介して報酬を得る場合は、広告であることがわかるように書く必要があります。消費者庁によると、2023年10月1日から、一般の消費者が広告だとわからない広告(ステルスマーケティング)は景品表示法の規制の対象になっています。事業者から依頼されたことを隠して紹介したり、使ったことのない商品の体験談を書いたりするのは避けましょう。

状況別のブログの使い方

ブログの目的は、今の状況によって変わります。自分に近いものを参考にしてください。

状況目的書きやすいテーマ
学習中や未経験学びの整理と成長の記録学習記録、課題の振り返り、つまずいた点の解決方法
会社員のデザイナー専門性の整理と副業の準備公開できる範囲の制作の工夫、ツールの使い方
フリーランス考え方を伝え、相談のきっかけを作る了承を得た制作事例、依頼の流れ、よくある質問への回答
家事や育児と両立している無理なく続く発信の習慣づくり短い時間で進める学び方や制作の工夫

副業として発信を生かしたい人はWebデザイナーの副業を、独立を考えている人はWebデザイナーのフリーランスもあわせて確認してください。

ブログと向き合うときの考え方

ブログを長く続けるには、誰かの評価だけを目的にせず、自分にとっての意味を持たせることも大切です。

自分の考えの記録として書く

誰かに見せるためだけでなく、未来の自分に向けた記録として書くことも、続けるための助けになります。過去の自分がどうやってデザインの悩みを解決したかを読み返せることは、自信を支える財産になります。一人で作業する時間が長い人にとっては、学びの歩みを確かめられる場にもなります。

量より自分らしさを大切にする

Webデザイナーの仕事では、ものの見方や考え方も個性になります。この人はこんなふうにデザインを見ているのか、と読者に感じてもらえる記事は、自分を知ってもらう入り口になります。決まった型に当てはめた記事ではなく、自分の言葉で考えを書くことを大切にしましょう。

Webデザイナーのブログを始めるための最初の一歩

まずは、今週学んだことや、気になったデザインについて、短い記事を一つ書いてみましょう。誰に向けて書くのかを決め、読んだ人がひとつでも新しいことを知れる内容にすることを意識してください。

Webデザイナーのブログは、すぐに仕事につながる魔法の道具ではありません。それでも、言葉にする力と、学びの記録と、考え方を伝える場を少しずつ積み上げてくれます。ルールを守りながら、自分のペースで続けていきましょう。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
デザイン,コーディング,ライティング,seo,広告運用,sns運用の全てを担当しています。
大学卒業後、新卒の就活でやらかし、新卒を捨ててベンチャーで未経験のwebライターのアルバイトとしてキャリアをスタートして現在はプライム市場上場の企業でWebマーケター(正社員)として働いています。
未経験なりの悩みもわかるつもりなので、皆さんの力に少しでも役に立てるように情報を提供します。

お問い合わせはこちら