未経験のための道案内「ジブンノオト」

現役大学生でもWebデザイナーの仕事はできる?勉強方法からポートフォリオ作成まで徹底解説

  • 最終更新日:2026/10/31
現役大学生でもWebデザイナーの仕事はできる?勉強方法からポートフォリオ作成まで徹底解説

在学中にWebデザインのスキルを身につけたい、将来はクリエイティブな仕事に就きたいと考え、大学生のWebデザイナーという働き方に関心を持っている人もいるのではないでしょうか。美術系の学部でなくても通用するのか、学業やサークルと両立できるのかと不安を感じることもあるでしょう。Webデザインの仕事は、学歴よりも作品の内容が見られる分野であり、大学生のうちに学び始めて実績を積むことは、就職活動にもアルバイトや副業にも役立ちます。この記事では、大学生のWebデザイナーとして働けるか、学ぶメリット、必要なスキル、学び方、在学中にできる仕事、ポートフォリオの作り方、学ぶ順番、注意点、よくある失敗を解説します。

大学生のWebデザイナーとして働けるか

大学生のWebデザイナーとして、在学中から仕事をすることはできます。Webデザインの採用や仕事の依頼で重視されるのは、どの学部で学んだかよりも、どのような作品を作れるかです。美術系の学部でなくても、基礎を学び、考え方の伝わる作品を用意すれば、評価してもらえる可能性があります。仕事の全体像はWebデザイナーとはで解説しています。

授業の空き時間や長期休暇など、社会人に比べて学ぶ時間を取りやすい時期であることも、大学生の強みです。一方で、学業が本分であることに変わりはないため、無理のない計画で進めることが大切です。

大学生がWebデザインを学ぶメリット

大学生のうちにWebデザインを学ぶメリットを整理すると、次のようになります。

メリット内容
就職活動で伝えられる経験になる自分で作ったサイトや、依頼を受けて制作した経験は、デザインの仕事に限らず、考える力や行動力を伝える材料になる
場所や時間を選ばずに取り組めるパソコンがあれば、空き時間や長期休暇、帰省先でも作業できる
自分の力で価値を生み出す経験ができる作ったものが誰かの役に立ち、報酬を受け取る経験は、社会に出る前の自信になる
将来の選択肢が広がるWebの仕事に就く場合も、ほかの仕事に就く場合も、情報を整理して伝える力として生かせる

Webの仕事以外の会社に応募する場合でも、自分でページを作った経験や、サイトの改善を考えた経験は、デジタルに関する力や課題を解決する力を伝える材料になることがあります。社会人になると学ぶ時間を取りにくくなることも多いため、時間を取りやすい学生のうちに始めておくことには意味があります。

就職活動でWebデザインの経験を伝える方法はWebデザイナーの自己PRで解説しています。

必要なスキル

Webデザイナーとして仕事をするために、まず身につけたいスキルは次のとおりです。

スキル内容学生が使える制度
デザインツールFigmaで画面を作り、画像編集ツールで写真の加工やバナーの制作を行うFigmaは、条件を満たす学生や教職員が無料で使えるエデュケーションプランがある。Adobeにも学生・教職員向けのCreative Cloudのプランがある
デザインの基本関連する情報を近くに置く、端をそろえる、同じルールを繰り返す、強弱をつけるといった基本と、配色や文字の扱い大学の図書館で入門書を探すのも一つの方法
HTMLとCSSデザインをWebページの形にする。自分のデザインがどう作られるかを理解でき、エンジニアとのやり取りもしやすくなる無料で始められる学習サービスや入門書で基礎を学べる

学生向けのプランは、対象となる条件や料金が変わることがあるため、申し込む前に各サービスの公式の情報で確認しましょう。

デザインの基本では、使う書体の種類を絞り、文字の大きさで情報の優先順位をつけるといったルールを守るだけでも、見た目の印象が整います。HTMLとCSSは、デザインしかわからないよりも、ページとしてどう作られるかまで理解しているほうが、現場でやり取りしやすく、実用的なデザインを提案しやすくなります。また、画像編集ツールなど動作の重いソフトを使う場合は、パソコンの性能が学習の進みやすさに影響することがあるため、使いたいツールの動作環境を公式の情報で確かめておきましょう。

Webデザインの学び方

大学生のWebデザイナーを目指す学び方には、独学、スクール、模写があります。自分に合う方法を組み合わせて進めましょう。

オンライン学習や本で独学する

オンラインの学習サービスや入門書を使えば、費用を抑えて基礎を学べます。独学では、動画を見たり本を読んだりしただけで、わかったつもりになりやすい点に注意しましょう。学んだらすぐに自分で同じものを作ってみる習慣をつけることが大切です。学び方はWebデザイナーの勉強法で詳しく紹介しています。

スクールで添削を受けながら学ぶ

独学で続けるのが難しい、作品に指摘を受けながら学びたいという場合は、スクールを利用する方法もあります。受講料や支払い方法、学生向けの割引があるかどうかも含めて比べてみましょう。比べ方はWebデザイナーのスクールで解説しています。個別のスクールについては、WEBCOACH(ウェブコーチ)の評判、Winスクールの評判、デジタルハリウッドSTUDIO by LIGの評判、rimomo(リモモ)の評判で紹介しています。受講を考えるときは、学べる内容、添削の受け方、受講料、受講期間を公式の情報で確かめ、授業や試験の予定と両立できるかを考えましょう。あわせて、ポートフォリオの完成まで支援があるか、講師に実務の経験があるか、学ぶ内容が今の現場に合っているかも確認すると、料金だけで選んで後悔することを防げます。

既存のサイトを模写する

優れたサイトやバナーをまねて作る模写は、余白の取り方や文字の大きさの選び方を手で覚えるのに役立ちます。作りたい分野に近いサイトを選ぶと、より実践的な練習になります。たとえば、飲食店のサイトを作りたいなら、飲食店のサイトをいくつか模写してみると、その分野でよく使われる構成や見せ方が身につきます。ただし、模写した作品は練習用であり、自分のオリジナル作品として公開したり、ポートフォリオに載せたりしないようにしましょう。

在学中にできる仕事

基礎が身についたら、早めに実際の仕事を経験してみましょう。大学生が取り組みやすい主な仕事と注意点は次のとおりです。

仕事特徴注意点
クラウドソーシングの案件バナーやSNS用の画像など、範囲の小さな案件で、クライアントとのやり取りと納品の流れを経験できるサービスによって登録できる年齢の条件があり、たとえばクラウドワークスの会員規約では満18歳以上が条件になっている
インターンシップ制作会社などで、社員から指導を受けながら実際の仕事に関われる実際に業務の指示を受けて生産活動に従事し、その成果が企業のものになる場合は労働者にあたり、最低賃金以上の賃金が支払われる必要がある
アルバイトWeb制作の補助やサイトの更新などを担当し、実務の経験を積める労働条件通知書などで、勤務時間や賃金を確認する
知人やサークルからの依頼サークルの紹介ページなど、身近な課題をデザインで解決する経験になる知人からの依頼でも、作るもの、修正の回数、納期、報酬を記録に残る形で確認する

クラウドソーシングでは、バナーや動画のサムネイル画像など、初心者向けの案件から始められます。報酬が低めの案件もありますが、最初は経験を積む時期と考え、やり取りの流れや修正への対応の仕方を身につけましょう。インターンは、就職活動向けのサービスでデザインのインターンを探すと、大学生を対象にした募集が見つかることがあります。知人が営むお店のサイトなど、誰かのために作る経験は責任感を育て、ポートフォリオに載せるときにも説得力のある実績になります。

クラウドソーシングの使い方はWebデザイナーのクラウドワークス、アルバイトで経験を積む方法はWebデザイナーのバイトで紹介しています。

ポートフォリオの作り方

ポートフォリオは、自分の力を示す大切な資料です。作るときは次の点を意識しましょう。

意識すること内容
考えた過程を書くどのような人に向けて、何を解決するために、なぜその色や配置にしたのかを作品ごとに説明する
種類の違う作品をそろえる架空のお店や団体を想定し、バナー、ランディングページ、サイトなど、種類の違う作品を用意する。架空の案件であることは正直に示す
Webで公開するポートフォリオを自分のサイトとして公開すると、サイトそのものが制作の力を示す材料になる
許可を確認するインターンや依頼で作ったものを載せる場合は、公開してよいかを事前に確認する

考えた過程は、たとえば「〇〇の世代の女性向けのサロンのサイトのため、落ち着いた色と、上品な印象の書体を選びました」という一文があるだけで、見る人への伝わり方が変わります。作品のテーマは、地元のパン屋のサイトの作り直し案など、身近なものから考えると取り組みやすくなります。架空の作品であっても、なぜこのデザインにしたのかを説明できれば、考える力を伝えられます。ポートフォリオのサイトは最初から完璧にする必要はなく、まず公開して、作品が増えるたびに更新していきましょう。SNSのプロフィールにリンクを載せておくと、見てもらえる機会も増えます。

作り方はWebデザイナーのポートフォリオで詳しく紹介しています。

学ぶ順番の目安

授業と並行しながら進めるための流れを整理すると、次のようになります。かかる期間は人によって異なるため、学期や試験の予定に合わせて進めましょう。

進み具合やること
ツールと基本に慣れるデザインツールの操作と、デザインの基本を学ぶ。まずはツールを開いて触る習慣をつける
模写と練習をする既存のサイトやバナーをまねて作り、HTMLとCSSで簡単なページも作ってみる
作品を作って公開する自分でテーマを決めた作品を作り、説明を添えてポートフォリオとして公開する
実際の仕事を経験するインターンやアルバイト、小さな案件に応募し、実務の経験を積む

作品を公開する段階では、仕事をしている先輩や身近なデザイナーに意見をもらうと、質を高めやすくなります。完成度に不安があっても公開することに意味があり、完璧を待っているといつまでも公開できません。実際の仕事を経験する段階では、不採用を恐れずに、まずは一件の実績を作ることに集中しましょう。

大学生が気をつけたいこと

大学生のWebデザイナーとして活動するときは、学業との両立、仕事を受ける前の条件確認、税金と扶養の確認に気をつけましょう。

学業との両立を優先する

デザインの作業は夢中になりやすく、気づくと夜遅くまで続けてしまうこともあります。単位や卒業研究に影響が出ては本末転倒です。学ぶ時間と作業の時間をあらかじめ予定に組み込み、試験期間は量を減らすなど、学業を優先して計画しましょう。カレンダーのアプリなどで学ぶ時間を固定し、平日と休日それぞれに作業時間の上限を決めておくと、続けやすくなります。

条件を確認してから仕事を受ける

学生だからといって、修正を際限なく求められたり、報酬が支払われなかったりするトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。仕事を受ける前に、作るもの、修正の回数、納期、報酬をメッセージなど記録に残る形で確認しましょう。納品の前には、誤字やリンクの誤り、表示の崩れがないかを確認する習慣をつけると、仕事の質を保てます。使っていない商品の口コミ風の画像や、実在しない利用者の声を作る依頼は、読む人を欺くことにつながり、広告であることを隠した宣伝は景品表示法の規制の対象にもなっているため、受けないようにしましょう。

収入が増えたら税金と扶養を確認する

収入が増えると、確定申告が必要になったり、保護者の扶養の扱いに影響したりすることがあります。税金では、19歳以上23歳未満の子の所得が一定額を超えても、保護者が特定親族特別控除を受けられる制度が設けられました。社会保険では、日本年金機構のお知らせによると、19歳以上23歳未満の被扶養者の年間収入の基準は、2025年10月1日以降の認定で原則150万円未満とされています。基準は改正で変わることがあるため、年間の収入を記録し、保護者と一緒に最新の情報を確認しましょう。

よくある失敗と改善策

大学生がWebデザインを学ぶときにつまずきやすい例と、その改善策を整理すると、次のようになります。

よくある失敗改善策
動画や本で学ぶだけで、手を動かさない学んだらすぐに自分で作ってみることを習慣にする。毎日一度はデザインツールを開き、何か一つ形にする
ほかの人の作品と比べて自信をなくし、公開できない完成度にこだわりすぎず、まずは公開して人に見てもらい、改善を重ねる
どのツールを使うかを調べ続けて、学習が進まない最初はFigmaと画像編集ツールに絞り、使いながら必要なものを広げる
報酬の低い仕事ばかりを続け、学ぶ時間がなくなる作業時間を記録し、経験が積めたら、学びの多いインターンや条件のよい仕事に移る。報酬について相談する勇気を持つことも大切

専攻を生かす考え方

どの学部で学んでいても、専攻の知識はWebデザインに生かせます。考え方の例は次のとおりです。

専攻の分野生かせること補いたいこと
文章や人を扱う分野読む人の気持ちを考え、伝わる言葉や構成を考える力。文章から意図をくみ取り、クライアントの要望をデザインに落とし込む力レイアウトの基本や、HTMLとCSSの仕組み。感覚だけに頼らず、なぜこの配置にしたのかを説明できるよう、Webの設計の考え方を学ぶこと
理工系の分野仕組みを理解し、筋道立てて考える力。コーディングの理解にも生かせる。実装まで担えるデザイナーを目指しやすい配色や構図の基本を、理論として学ぶこと。色が人に与える印象についての考え方を取り入れると、表現の幅が広がる
美術やデザインの分野色や形を扱う基礎の力。細部までこだわった画面を作る力画面の大きさによって表示が変わることへの対応や、利用する人が迷わない導線の考え方

おすすめの練習方法

毎日の習慣に取り入れやすい練習方法を紹介します。

よいデザインの理由を言葉にする

普段使っているアプリやサイトを見て、なぜこのボタンは押しやすいのか、なぜこの画像は目に入るのかを書き出してみましょう。感覚を言葉にする練習は、将来クライアントにデザインの意図を説明するときに役立ちます。

バナーをなぞって感覚をつかむ

優れたバナーをデザインツールで再現してみると、文字の大きさや余白の取り方を体で覚えられ、操作の速さも身につきます。ただし、模写と同じく練習用にとどめ、自分の作品として公開しないようにしましょう。

身近なサービスを作り直してみる

大学のポータルサイトなど、使いにくいと感じる身近なサイトを、自分ならこう改善する、という視点で作り直してみましょう。課題を見つけて解決策を形にする練習は、提案する力を伸ばすことにつながります。

大学生のWebデザイナーについてよくある誤解

センスがないと無理、というのは誤解です。Webデザインには、配色や余白、文字の扱いの基本があり、学んで繰り返すことで身につけられます。

コーディングが完璧にできないとデザイナーになれない、という考え方もいつも当てはまるとは限りません。HTMLとCSSの基礎はあったほうがよいものの、まずはデザインツールで見た目を作る力を身につけ、並行してコーディングを学ぶ順番でも進められます。また、スクールに通わなければプロになれないわけでもありません。自分に合った学び方を選び、作品を作り続けることが大切です。ただし、独学では一人で行き詰まりやすいため、相談できる先輩や学ぶ仲間の集まりなどを活用すると続けやすくなります。

行動のチェックリスト

段階ごとに、確認しておきたいことを整理すると、次のようになります。

段階確認すること
学習を始める前デザインツールのアカウントを作り、使い方の案内を一つ終えたか。HTMLとCSSの入門の学習を始めたか。気になるデザインを保存し、なぜよいと思ったかを書き出したか。一週間の学習の予定をカレンダーに入れたか。目標とする求人をいくつか見て、必要なスキルを書き留めたか
ポートフォリオを公開する前作品ごとに、見てほしい人、配色、配置の理由を説明する文を添えたか。種類の違う作品がそろっているか。スマートフォンで表示したときに崩れていないか。SNSのプロフィールにポートフォリオのリンクを載せたか。先輩や身近なデザイナーに意見をもらったか
仕事を受ける前クラウドソーシングのプロフィールをしっかり書いたか。作業の範囲、修正の回数、納期、報酬を記録に残る形で確認する習慣があるか。インターンの募集を探し、応募してみたか

今日から始める最初の一歩

まずは、Figmaに登録して、簡単な画面を一枚作ってみてください。学生向けのプランが使えるかどうかも、公式の情報で確認しておきましょう。あわせて、普段使っているアプリやサイトの中から気になるデザインを選び、なぜよいと感じたのかを書き出してみましょう。

そのうえで、授業や試験の予定を見ながら、毎週の学習の時間を決めましょう。大学生の時間を生かして、学ぶ、作る、見てもらうことを繰り返すことが、将来の選択肢を広げる確かな一歩になります。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
デザイン,コーディング,ライティング,seo,広告運用,sns運用の全てを担当しています。
大学卒業後、新卒の就活でやらかし、新卒を捨ててベンチャーで未経験のwebライターのアルバイトとしてキャリアをスタートして現在はプライム市場上場の企業でWebマーケター(正社員)として働いています。
未経験なりの悩みもわかるつもりなので、皆さんの力に少しでも役に立てるように情報を提供します。

お問い合わせはこちら