未経験のための道案内「ジブンノオト」

プロダクトマネージャー(PM)の講座を選ぶ前に知りたい3つの学び方

  • 最終更新日:2026/11/05
プロダクトマネージャー(PM)の講座を選ぶ前に知りたい3つの学び方

プロダクトマネージャー(PM)の講座は、動画で学ぶもの、認定を伴う研修、海外の認定コースなど種類が多く、名前だけでは中身の違いが分かりません。受講してから「自分の目的には合わなかった」とならないために、この記事ではプロダクトマネージャー(PM)の講座を3つの学び方に分けて、それぞれで身につくこと、向いている人、費用を抑える公的制度までを整理します。

プロダクトマネージャー(PM)の講座を3つの学び方に分けて考える

PMの仕事は、プロダクトの課題を見つけ、優先順位を決め、開発チームと進める一連の判断です。そのため講座を選ぶときも、「知識を得たいのか」「型と共通言語を身につけたいのか」「実際の判断を練習したいのか」で、合う学び方が変わります。以降の3つは、この目的の違いで分けています。

学び方の一つ目は、動画講座で全体像をつかむ

Udemyなどのオンライン動画講座は、時間と場所を選ばずに受けられ、PMの仕事の全体像を短期間でつかむのに向いています。たとえば「先輩PMから学ぶ、活躍するプロダクトマネージャーのなり方」という講座は、PMノート編集長のマツバラヤスユキ氏が講師を務め、先輩PM5人のインタビューや、現役PMが持つ12のスキル領域の紹介、自分のスキルを言語化するワークで構成されています。これからPMを目指す人や、PM歴の浅い人が対象とされています。

また、Schooには法人向けの「プロダクトマネジメント研修パッケージ」があり、顧客の課題を捉える仮説検証や、事業戦略にもとづく優先順位づけを学ぶ内容として、事業戦略策定や新規事業開発などの講座がまとめられています。動画型は、受講後に自分の仕事へ当てはめる作業まで自分で行う必要がある点に注意してください。

学び方の二つ目は、認定研修で共通言語と型を身につける

認定研修は、スクラムの考え方をもとにプロダクトの価値を最大化する役割を学ぶタイプです。Scrum Allianceの認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)は、研修を受けて認定を得る形で、対象としてプロダクトマネージャーやビジネスアナリストなどが挙げられています。一方、Scrum.orgのPSPOは、研修の受講は必須ではないものの強く推奨されており、試験で認定を得る形です。研修と認定の関係はPMの検定や認定の整理も参考になります。

開発チームとの会話で出てくる用語や、バックログの考え方を体系的に押さえたい人に向いています。ただし、研修の講師や会場によって内容に差が出ることがあるため、事前に講師の経歴とカリキュラムを確認しておきましょう。

学び方の三つ目は、海外の認定コースや大学系プログラムに挑む

海外には、Product Schoolのようなプロダクトマネジメント専門の認定コースや、大学がedXやCourseraで提供するプログラムがあります。基礎から戦略、リーダー向けまで段階が分かれているものもあります。ただし料金はドル建てで、内容や価格は改定されます。2020年や2021年に紹介された価格が今も同じとは限らないため、必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。英語での学習が前提になる点も、選ぶ際の大きな分かれ目です。

自分に合う講座を選ぶための判断軸

3つの学び方の中から選ぶときは、次の観点を順に確認すると絞り込みやすくなります。

いまの立場が未経験か、PM経験者か

未経験の人は、動画講座で全体像をつかみ、書籍や独学の進め方で補う順番が現実的です。すでにエンジニアやデザイナーとして開発に関わっている人は、事業や数字の側を補う講座が効果的です。PM歴のある人は、認定研修や海外コースで自分の型を見直す使い方が向いています。

仕事と並行して続けられる学習量か

PMは平日の日中に会議や調整が入りやすく、学習時間を確保しにくい職種です。受講期間が数日の集中型か、数週間かけて進める型かで、続けやすさは大きく変わります。たとえば平日の夜に1時間ずつ進める人なら、動画を区切って見られる形式のほうが挫折しにくくなります。申し込む前に、全体の学習時間の目安と、受講できる期限を確認しておきましょう。

講座の中に実際の判断を練習する場があるか

講義を聞くだけの形式では、優先順位づけやステークホルダーとの調整といった実務の判断力は身につきにくくなります。ワークショップ形式の演習や、自分のプロダクトを題材にした課題が含まれているかを確認してください。

修了後に何を作れるか、見せられるか

講座で学んだ内容を、プロダクトの改善提案書や仮説検証の記録といった形に残せるかも大切です。実績の見せ方はPMのポートフォリオで扱っています。修了証だけでなく、学んだ手法を使った成果物があると、転職や社内での配置転換の場面で説明しやすくなります。

費用を抑える公的制度を確認する

厚生労働省の教育訓練給付制度は、厚生労働大臣が指定した教育訓練を修了した際に、費用の一部が支給される仕組みです。種類によって給付率と上限額が異なり、公式ページでは次のように案内されています。

3種類の給付率と上限額

種類給付率と上限額
一般教育訓練経費の20%、上限10万円
特定一般教育訓練経費の40%、上限20万円
専門実践教育訓練経費の50%、年間上限40万円

専門実践教育訓練と特定一般教育訓練には、資格取得と就職などの条件を満たした場合に給付が上乗せされる仕組みもあります。受給の要件は人によって異なり、対象となるのは指定を受けた講座に限られます。PM向けの講座が対象かどうかは、厚生労働省の講座検索システムと、お住まいを管轄するハローワークで確認してください。

最初に決めておきたい一歩

講座を申し込む前に、自分が「PMとしてやりたいこと」を一文で書き出してみましょう。たとえば「自社のECサイトの購入率を上げる施策を、根拠を持って提案できるようになりたい」のように、場面を具体的にします。その一文に近い題材を扱う講座が、あなたにとっての候補です。全体の流れはPMの始め方とあわせて確認すると、講座を受ける位置づけが明確になります。迷ったときは、無料の説明会や体験用の動画が用意されているかも見ておくと、中身との相性を事前に確かめられます。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
デザイン,コーディング,ライティング,seo,広告運用,sns運用の全てを担当しています。
大学卒業後、新卒の就活でやらかし、新卒を捨ててベンチャーで未経験のwebライターのアルバイトとしてキャリアをスタートして現在はプライム市場上場の企業でWebマーケター(正社員)として働いています。
未経験なりの悩みもわかるつもりなので、皆さんの力に少しでも役に立てるように情報を提供します。

お問い合わせはこちら