未経験のための道案内「ジブンノオト」

プロダクトマネージャー(PM)の始め方|最初の90日で見る順番と今の職場から動くルート

  • 最終更新日:2026/10/31
プロダクトマネージャー(PM)の始め方|最初の90日で見る順番と今の職場から動くルート

プロダクトマネージャー(PM)の始め方は、2つの場面に分かれます。1つは、いまの職場や転職先でPMとして着任した直後の動き方、もう1つは、PMになる前の準備です。この記事は主に前者を軸にして、最初の90日で何を見て何を決めるかを時期ごとに整理し、そのうえで今の職種から動き出すルートも紹介します。

プロダクトマネージャー(PM)の始め方は最初の90日で見る順番を決めること

着任直後のPMは、早く成果を出したい気持ちから、機能の追加や優先順位の入れ替えに手をつけがちです。しかし、プロダクトの現状や人間関係を知らないまま動くと、手戻りや反発を招きます。90日を3つの時期に分けて、見る順番を決めておくと落ち着いて動けます。

最初の30日は聞くことに専念する

開発、営業、サポート、経営層と1対1で話し、プロダクトの経緯と各自の困りごとを聞きます。この時期は判断を下さず、聞いた内容を事実と意見に分けて記録します。同じ話が複数の人から出てくる箇所は、後の優先順位づけの手がかりになります。

31日から60日は数字と顧客で仮説を作る

利用状況の指標を確認し、顧客へのインタビューを5〜10件行います。数字で見える現象と、顧客の言葉で見える理由を結びつけ、課題の仮説を3つ程度に絞ります。

61日から90日で小さな実行と共有をする

仮説のうち、影響が大きく手を付けやすいものを1つ選び、小さな施策として実行します。同時に、30日間で聞いた内容と仮説、今後の方針を1枚にまとめ、関係者に共有します。ここで初めて、方針を自分の言葉で語ります。

着任初日から準備しておく3つの土台

プロダクトの現在地を示す資料を集める

ロードマップ、直近の指標、障害の履歴、顧客からの要望の一覧を集めます。資料が整っていない場合は、整っていないこと自体が現状の課題として最初の発見になります。

誰が何を決めるのかの地図を描く

機能の優先順位、予算、リリースの可否を、それぞれ誰が最終的に決めるのかを確認します。PMが決められる範囲を取り違えると、決定を後からひっくり返されることになります。

用語と指標の定義を揃える

「アクティブユーザー」の定義が部署ごとに違うことは珍しくありません。数字を比べる前に、定義と集計の期間を確認します。職務の全体像はプロダクトマネージャーの基本で復習できます。

つまずきやすい場面と立て直し方

前任者の方針をすぐ変えて反発される

前任の決定には、当時の事情があります。変更するときは、なぜその判断が行われたのかを前任者や関係者に確認したうえで、変える理由を数字とともに説明します。

要望をすべて拾って優先順位が崩れる

営業や大口顧客からの要望は声が大きく、すべてに応えると開発が回らなくなります。要望は一覧にして、影響する顧客数、実現の手間、目標への貢献度の3つの軸で並べ、見送るものには理由を伝えます。

開発チームとの信頼が築けない

仕様の変更を前日に伝えるなどの行き違いが重なると、信頼が下がります。変更の可能性がある事項は早めに共有し、決まったことには理由を添える運用が効果的です。

PMになる前から始めるルート

エンジニアから動くなら要件の定義を引き受ける

開発の現場にいる人は、仕様の背景や顧客の声に触れる機会を増やします。要件を決める会議に同席し、決まった理由を記録する役割から始めると、PMの判断を間近で学べます。

営業やサポートから動くなら顧客の声を整理する

顧客から聞いた要望を件数と理由つきで整理し、開発側に渡す仕事を引き受けます。個別の要望を共通の課題にまとめ直す経験が、PMの仕事に近い経験になります。

事業企画から動くなら指標を持つ

事業計画の数字を、プロダクトの機能とひもづけて見られるようにします。どの機能がどの指標に効くのかを説明できると、PMとしての視点を示せます。

なる道筋は個別に確認する

いまの経験からどの道を選べるかは人によって異なります。プロダクトマネージャーになるにはで、経歴ごとの進み方を確かめられます。成長後の姿はキャリアパスでイメージできます。

90日の間に残しておく記録

聞き取りメモは人ごとではなくテーマごとに束ねる

面談の記録を人別に保存すると、後から全体像が見えません。「リリースの遅れ」「問い合わせの多さ」のようなテーマごとに発言を並べ直すと、複数部署に共通する課題が浮かびます。

判断の理由をその日のうちに書く

小さな判断でも、選択肢と選んだ理由を数行で残します。90日後の共有資料を作るときに、何を根拠に方針を決めたのかを説明しやすくなります。

うまくいかなかった施策は早めに公開する

最初の施策が期待どおりでなかったときは、数字と学びをすぐに共有します。隠さず出すPMは、次の提案も聞いてもらいやすくなります。

始める前に確認しておきたい判断基準

自分が決める立場にいるのかを確かめる

PMという肩書きでも、実際には承認権限が少なく、調整役にとどまる職場もあります。入る前に、優先順位を最終的に誰が決めているのかを面接で尋ねます。

担当するプロダクトの段階を見る

立ち上げ期は不確実性が高く、成長期は優先順位づけの比重が増え、成熟期は改善と維持の判断が中心になります。学びたいことと段階が合っているかを考えて選びます。

今週中にできる最初の一歩

いまの職場のプロダクトで、利用者に最も近い人を1人選び、30分話を聞く約束を取りつけてください。聞いた内容を事実と意見に分けて書き出すところまで終えれば、PMの仕事の最初の一巡を体験できます。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
デザイン,コーディング,ライティング,seo,広告運用,sns運用の全てを担当しています。
大学卒業後、新卒の就活でやらかし、新卒を捨ててベンチャーで未経験のwebライターのアルバイトとしてキャリアをスタートして現在はプライム市場上場の企業でWebマーケター(正社員)として働いています。
未経験なりの悩みもわかるつもりなので、皆さんの力に少しでも役に立てるように情報を提供します。

お問い合わせはこちら