UI/UXデザイナーのスクール|おすすめ6校の特徴比較と選び方の軸
- 最終更新日:2026/10/20
UI/UXデザイナーのスクールでおすすめを探していると、学校名を並べたランキングばかりが目に入ります。ただ、UI/UXデザイナーとして働く人の経歴や目的はばらばらで、誰にとっても正解になるスクールはありません。この記事では、UI/UXデザイナー向けのスクールを自分で比べて選ぶための軸と、名前が挙がりやすいスクールの特徴、費用の考え方、受講後に差がつくポートフォリオの作り方までを順に整理します。
UI/UXデザイナーのスクールでおすすめを比較する
UI/UXデザイナーやWebデザイナーを目指す方向けの比較記事でよく取り上げられるスクールを、学び方の傾向と向いている人に分けて比較します。
| スクール | 学び方の傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|
| マジデザ | オンライン、Webデザインを中心にFigmaでのUI/UXの制作手法も扱う | Webデザインと合わせてUI/UXの手法に触れたい人 |
| デジタルハリウッドSTUDIO by LIG | 通学とオンライン、動画授業とライブ授業 | 現場に近い環境で学びたい人 |
| SHIFT TERAS CAMPUS(旧DMM WEBCAMP) | オンライン、複数プラン | 学習時間に合わせて期間を選びたい人 |
| 東京デザインプレックス研究所 | デザイン分野のスクール、通学 | デザインの考え方を腰を据えて学びたい人 |
| テックアカデミー(Webデザインコース) | オンライン、メンター制(新規申し込みは停止中と案内) | 受付再開後に、質問しながら進めたい人 |
| SHElikes | 女性向け、複数職種を学べる | Webデザインを含め幅広く試したい女性 |
マジデザ
オンラインで学べるWebデザインのスクールです。比較サイトでは、FigmaをUI/UXデザインのツールとして使い、モックアップやプロトタイプの作り方を学ぶ内容が紹介されています。UXの考え方をどこまで深く扱うかは、カリキュラムで確認したうえで比べるとよいでしょう。
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG
Web制作会社のLIGがデジタルハリウッドと提携して運営するスクールで、Webデザインを中心に学べます。現役のデザイナーが講師を務めるとされ、通学とオンラインを組み合わせた学び方ができます。就職や転職が保証されるわけではないため、進捗管理は自分で行う必要があります。コースの内容や受講者の声はデジタルハリウッドSTUDIO by LIGの評判で詳しく紹介しています。
SHIFT TERAS CAMPUS(旧DMM WEBCAMP)
Webデザインのコースを提供しており、学習期間の異なる複数のプランがあります。働きながら学ぶ方は、自分の学習時間に合うプランかを確認するとよいでしょう。
東京デザインプレックス研究所
デザイン分野を専門に扱うスクールで、UI/UXを扱うコースも設けられています。比較サイトでは通学型として紹介されているため、通える距離かどうかもあわせて確認しましょう。UI/UXを含め、デザインの考え方を腰を据えて学びたい方が比較対象にしやすい選択肢です。
テックアカデミー(Webデザインコース)
オンライン完結で学べるWebデザイン系のコースです。メンターとのやり取りを前提に進める形式のため、質問のしやすさを体験や相談で確かめておくと安心です。なお、2026年10月時点で公式サイトのコース一覧には、新規の申し込みを停止しており、再開の際に改めて案内するとの告知が掲載されています。検討する場合は、受付の状況を公式サイトで確認してください。
SHElikes
女性向けのキャリアスクールで、Webデザインを含む複数の職種を学べる点が特徴です。UI/UXを専門的に深く学べるかどうかは、受講前にカリキュラムを確認してください。
ここに挙げた順番は優劣を示すものではなく、料金、期間、コース内容、受付の状況、給付制度の対象かどうかは変更されることがあります。申し込む前に、各公式サイトの最新情報と契約書面で確認してください。就職や転職、収入が保証されるわけではない点にも注意が必要です。
UI/UXデザイナーのスクールでおすすめを絞るには学べる中身から見る
最初に確認したいのは、そのスクールが画面の見た目だけを教えるのか、ユーザーの課題の発見から検証までを扱うのかという点です。ここを見ずに料金や知名度で選ぶと、受講後に求人とのずれに気づくことがあります。
Webデザインスクールとの違い
Webデザインスクールの多くは、Photoshopなどの画像編集、バナー制作、HTMLとCSSのコーディングが中心です。一方、UI/UXの現場では、ユーザーへのヒアリング、カスタマージャーニーマップの作成、ワイヤーフレームの設計、Figmaでのプロトタイプ作成、ユーザビリティテストの実施と改善といった流れで仕事が進みます。見た目を整える力に加えて、なぜその画面構成にしたのかを説明する力が問われる職種です。
公的な職業情報で示されている必要な知識
厚生労働省の職業情報提供サイトjob tag(UX/UIデザイナー)では、デザインの基礎や情報設計の基礎等の知識が必要であり、ユーザーの側に立った設計をするため、人間中心の設計や心理学の知識も必要になると説明されています。プログラミングなどの知識が必要になる場合もあるとされています。
スクールのカリキュラムを見る際は、画面制作の時間だけでなく、情報設計や人間中心設計の考え方をどこまで扱うかも確認しておくと、仕事内容とのずれを防ぎやすくなります。
コースの重心による違い
UI/UX系のコースは、主に3つの型に分けると比べやすくなります。1つ目は、ボタンや配色、余白などの画面設計に重心を置くUI寄りのコースです。2つ目は、リサーチや情報設計、検証手法を深く扱うUX寄りのコースです。3つ目は、その両方を一通り経験させる総合型のコースです。
未経験の方が最初の1校を選ぶなら、制作物の見栄えとプロセスの両方を残せる総合型が選びやすい傾向があります。ただし、総合型は広く浅くなりやすいため、カリキュラム表で各工程にどれくらいの時間が割かれているかを確認してください。
自分の目的で変わるスクールの選び方
同じUI/UXデザイナー向けスクールでも、受講する人の立場によって重視する点は変わります。典型的な3つのモデルケースで考えてみます。
事務職から未経験で転職を目指すケース
平日の夜と週末に学習時間を確保する会社員を想定します。この場合は、学習期間が長すぎないこと、質問の返答が早いこと、ポートフォリオの添削が受けられることが優先事項です。転職支援の中身も重要で、求人紹介だけなのか、職務経歴書の添削や面接対策まで含むのかを確かめましょう。UI/UXデザイナーの仕事の全体像がまだ曖昧な方は、UI/UXデザイナーになるまでの道筋を先に押さえておくと、スクールの説明を比べる目が養われます。
Webデザイナーの経験者がUXへ広げるケース
すでにバナーやLPを制作している方は、コーディングや配色を学び直す必要はあまりありません。リサーチ、情報設計、検証を扱う単科講座や短期コースを選び、既存の制作経験に足りない工程だけを補うほうが、費用も時間も抑えられます。
副業から始めたいケース
本業を続けながら小さな案件を受けたい場合、必要なのは案件に近い課題で手を動かす経験です。実在の企業を想定した課題設定があるか、制作物を公開してよいかを確認してください。受講契約の段階で、副業案件の紹介がある場合でも、その条件や報酬の保証の有無が書面でどう示されているかを読み込みましょう。副業の進め方はUI/UXデザイナーの副業で解説しています。
スクールを比べるときの軸
パンフレットの文言だけでは差が見えにくいため、次の6つを同じ物差しで比べると判断しやすくなります。
カリキュラムにリサーチと検証が入っているか
画面を作る工程だけでなく、ユーザーの行動を観察し、仮説を立て、テストで確かめる工程が含まれているかを見ます。この工程が抜けていると、完成品はきれいでも、UXデザイナーとして面接で語れる材料が少なくなります。
課題制作で制作の過程を残せるか
採用側が見たいのは、完成画面よりも判断の経緯です。課題ごとに、背景、ターゲット、検討した案、採用しなかった案、改善の履歴を記録できる設計になっているかを確認します。
講師やメンターの実務経験
現役のUI/UXデザイナーやプロダクトデザイナーが指導するのか、運営スタッフが対応するのかで、質問の深さが変わります。講師の経歴が公開されているか、フィードバックが修正指示だけで終わらず理由まで説明されるかが見極めのポイントです。
転職支援の中身
求人の紹介数よりも、ポートフォリオの講評、面接での説明の練習、応募先ごとの書類添削が含まれているかを見ます。転職の進め方そのものは、UI/UXデザイナーの転職で押さえたい手順で、転職サイトの選び方はUI/UXデザイナーにおすすめの転職サイトで別に整理しています。
受講形式と期間
通学、オンラインのライブ授業、録画視聴の3つで、質問のしやすさと自由度が変わります。フルタイムで働く方は、期間を短くして週の学習時間を増やすより、無理なく続けられる長さを優先したほうが完走しやすくなります。
料金と支払い方法
総額だけでなく、追加費用、延長料金、解約時の返金条件まで確認してください。分割払いの回数や、公的な給付制度の対象かどうかも比較材料になります。
無料相談で聞いておきたい質問の一覧
比較の最後は、無料相談や説明会で実際に聞くことです。次の表を手元に置くと、聞き漏らしを減らせます。
| 確認する項目 | 聞き方の例 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 学べる工程 | リサーチやユーザーテストは何時間ありますか | 時間数が数字で示されるか |
| 制作物 | 修了時に何点のポートフォリオが残りますか | 過程まで含めて残せるか |
| 講師 | 添削する方の実務経験を教えてください | 現場経験の有無と指導範囲 |
| 転職支援 | 書類と面接は何回まで見てもらえますか | 回数や期間の上限 |
| 費用 | 途中で辞めた場合の返金条件はどうなりますか | 書面で確認できるか |
| 受付の状況 | 今申し込んだ場合、いつから受講を始められますか | 募集の停止や開講時期の制限がないか |
受講費用を抑えるなら教育訓練給付制度も確認する
スクールの費用は決して小さくないため、公的な支援が使えるかも調べておく価値があります。厚生労働省の教育訓練給付金では、一定の要件を満たす方が、厚生労働大臣の指定を受けた講座を修了した場合などに、受講費用の一部が支給されます。
制度の区分と給付の目安
厚生労働省の案内によると、令和6年10月以降に開講する講座の場合、給付率と上限額は次のとおりです。
| 区分 | 基本の給付 | 条件を満たした場合の給付 |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 受講費用の20%(上限10万円) | 追加の給付はなし |
| 特定一般教育訓練 | 受講費用の40%(上限20万円) | 資格取得等をし、修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合は50%(上限25万円) |
| 専門実践教育訓練 | 受講費用の50%(年間上限40万円) | 資格取得等をし、修了後1年以内に雇用された場合は70%(年間上限56万円)、さらに賃金が受講開始前より5%以上上昇した場合は80%(年間上限64万円) |
使うときの注意点
対象になるのは、指定を受けた講座だけです。UI/UXデザイナー向けの民間スクールがすべて対象というわけではなく、受給には雇用保険の加入期間などの要件があります。申請手続きは受講の開始前に必要な場合があるため、契約前にハローワークと講座の担当者へ確認してください。
スクール以外の学び方との使い分け
スクールが合うのは、自分一人では課題を決めにくい人、添削を受けないと改善点に気づけない人です。逆に、すでにFigmaを触っていて、作りたい題材も決まっている方は、UI/UXデザイナーを独学で目指す進め方のほうが費用を抑えられます。
中間の選択肢としては、期間を区切った講座があります。UI/UXデザイナー向けの講座を使って足りない工程だけを学び、スクールの総合コースは見送るという判断も十分に成り立ちます。なお、通学とオンラインの違いなど、スクール選びの前提はUI/UXデザイナーのスクールの選び方で扱っています。
修了後の成果を左右するポートフォリオの作り込み
スクールを修了しただけで採用が決まる保証はありません。応募先が最終的に見るのは、あなたが何を考えて画面を作ったかを示すポートフォリオです。
課題制作を1作品の事例に仕立てる
たとえば、フードデリバリーアプリの注文画面を改善する課題があるとします。現状の画面で離脱しそうな箇所の仮説、〇人程度へのヒアリング結果、ワイヤーフレームの比較、改善後のプロトタイプ、テストで直した点を順に載せると、1作品でも考え方が伝わります。
制作物の公開範囲を確認する
スクールの課題や、現職での制作物は、公開してよいか事前に確認が必要です。許可が出ない場合は、固有の情報を伏せて自作の題材で作り直す方法があります。作り方の詳細はUI/UXデザイナーのポートフォリオの組み立て方が参考になります。
スクールを決める前に手元でやっておきたい準備
無料相談に行く前に、無料のFigmaでアプリの画面を1つ模写してみてください。作業が楽しく感じるか、レイアウトの理由を考えるのが苦にならないかが分かり、自分に向いているかどうかの判断材料になります。向き不向きを整理したい方はUI/UXデザイナーに向いている人の特徴も合わせて読み、そのうえで気になるスクールを2校か3校に絞り、同じ質問表で聞き比べてみてください。
