インフラエンジニアの年収は「技術の深さ」と「設計力」で決まる【最新データとロードマップ解説】
- IT業界
- インフラ・基盤
- 開発・エンジニア職
- 投稿日:2025/12/01
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支える重要職。この記事では、公的データに基づいた平均年収と、未経験から高収入を実現するためのキャリアパス、そして「クラウドアーキテクト」として年収1000万円を目指す具体的な方法を解説します。
目次
\この記事はこんな疑問を解決します/
- インフラエンジニアの平均年収はどのくらい?
- 未経験で転職した場合、初年度の年収相場は?
- サーバー・ネットワークからクラウドへ。年収を最大化する方法は?
インフラエンジニアは、サーバー、ネットワーク、データベースといったITシステムの根幹を設計・構築・運用する職種です。企業のデジタル化が進む現代において、その専門性の高さから非常に市場価値が高く、給与水準も高くなっています。
インフラエンジニアの具体的な仕事内容や、未経験からの学習ロードマップについては、インフラエンジニアのなり方記事で詳しく解説しています。
この記事では、公的データに基づいたインフラエンジニアの年収実態から、未経験者が年収をステップアップさせるための具体的な戦略までを徹底解説します。「ジブンノオト」で、あなたのインフラエンジニアとしての未来の年収を設計しましょう。
インフラエンジニアの平均年収は?【最新データ解説】
全体の平均年収と、日本の平均年収との比較
公的なデータ(※1)によると、インフラエンジニアに相当する職種の平均年収は、おおよそ660万円〜685万円前後と、日本の平均年収(約530万円/国税庁 令和5年)を大きく上回っています。
これは、インフラエンジニアが企業のIT基盤という生命線に関わるため、高度な専門知識や24時間365日の安定稼働を支える責任感が評価されているためです。
| 職種 | 平均年収(公的データ目安) | 年収決定要素 |
|---|---|---|
| インフラエンジニア | 660万円〜685万円 | 技術の専門性、クラウド技術(AWS/Azure)、プロジェクト規模 |
| Webマーケター | 690万円前後 | 成果(売上貢献度)、データ分析スキル |
| システムエンジニア(SE) | 647万円前後 | 経験年数、マネジメント能力、システム全体設計経験 |
年代別に見る年収の伸び(20代から50代)
インフラエンジニアは、経験年数に応じて年収が着実に伸びていく傾向が顕著です。特に30代以降は、設計・構築といった上流工程やマネジメント業務への移行により、年収が大きく上昇します。
| 年代 | 平均年収(目安) | 到達している業務フェーズ |
|---|---|---|
| 20代前半 | 300万円〜400万円 | 運用・監視・保守(未経験スタート層を含む) |
| 20代後半 | 450万円〜550万円 | 構築・検証・トラブルシューティング |
| 30代 | 600万円〜750万円 | 設計・要件定義・プロジェクトリーダー(PL) |
| 40代以降 | 750万円〜900万円以上 | プロジェクトマネージャー(PM)・ITコンサルタント・アーキテクト |
未経験からのスタート時の年収相場
未経験者がインフラエンジニアとしてスタートする場合、最初の業務は主にシステムの「監視・保守・運用」となるため、初年度の年収は300万円〜380万円程度が相場です。(※2)
未経験からの給与水準を上げるためには、入社前に「CCNA」などの資格取得や、クラウドサービス(AWS/Azure)の基本的な学習を完了し、学習意欲と専門性へのコミットメントをアピールすることが重要です。
(※2:大手転職エージェントの求人情報および未経験者向けITスクールの実績に基づき算出。実務未経験の場合、最初は監視・ヘルプデスク業務から経験を積むことが多くなります。)
インフラエンジニアの年収を左右する5つの要因
インフラエンジニアの年収は、担当する業務の上流工程レベルと、習得している最新技術に大きく依存します。
要因①:担当する業務フェーズ(下流→上流)
同じインフラエンジニアでも、担当する業務のフェーズによって年収レンジは明確に異なります。年収アップの鍵は、運用から「設計・構築」といった上流工程へのシフトです。
| フェーズ | 業務内容 | 年収目安 |
|---|---|---|
| 監視・運用・保守(ITSSレベル1〜2) | アラート対応、定常業務、手順書に基づく設定変更 | 300万円〜450万円 |
| 構築・検証(ITSSレベル3) | 設計書に基づいた機器のセットアップ、テスト、小規模改善 | 450万円〜600万円 |
| 設計・要件定義(ITSSレベル4〜) | 顧客との要件整理、インフラ構成のゼロからの設計 | 600万円〜850万円 |
要因②:習得している技術(オンプレミス vs. クラウド)
従来のオンプレミス(自社内サーバー)技術に加え、クラウド(AWS、Azure、GCP)の設計・運用スキルを持つ人材の市場価値は急上昇しています。特にクラウドの「アーキテクト」レベルの知識は、年収1000万円超えの必須条件です。
要因③:専門領域(セキュリティ・データベースなど)
ネットワーク、サーバーといった基本に加え、以下の専門分野を持つエンジニアは高年収です。
- セキュリティ:情報セキュリティの設計・構築(セキュリティエンジニア)。
- データベース:大規模データの管理と最適化(データベースエンジニア)。
- SRE/IaC:インフラの自動化(Infrastructure as Code)や、サイト信頼性向上(SRE)。
要因④:企業規模と勤務体系
大規模な金融・通信系や外資系の大手SIer(システムインテグレーター)では、取り扱うプロジェクトの予算規模が大きいため、平均年収は高くなる傾向があります。また、大規模システムの運用は夜間・休日対応が発生するため、手当によって年収が高くなるケースもあります。
要因⑤:資格の有無
インフラエンジニアの場合、「CCNA/CCNP」「AWS/Azure認定資格」「情報処理技術者試験(ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストなど)」といった資格は、専門知識の客観的な証明となり、昇給や転職時の交渉に有利に働きます。
未経験から年収1000万円を目指すロードマップ
インフラエンジニアとして年収1000万円を目指すルートは、「技術の深さ(スペシャリスト)」か「プロジェクトの広さ(マネージャー)」のいずれかになります。
フェーズ1:市場価値300万〜450万円(運用・監視層)
目標:運用現場で実務経験を積み、インフラの基本構造(OS、ネットワークの仕組み)を体で覚える。
- 行動: 未経験歓迎の企業で働きながら、CCNAなどのベンダー資格を速やかに取得する。
- 知識: Linux、Windows Serverの基本操作、TCP/IPの基礎を徹底的に学ぶ。
フェーズ2:市場価値450万〜650万円(構築・設計補助層)
目標:小規模な構築プロジェクトを担当し、設計書を実装するスキルを身につける。
- 行動: 構築経験を積める企業へ転職するか、社内で積極的に構築フェーズの案件に手を挙げる。
- 知識: サーバー仮想化(VMwareなど)、ストレージ技術、AWS/Azureの入門レベルを習得する。
フェーズ3:市場価値700万円以上(上流工程・マネジメント層)
目標:大規模なシステムの設計・要件定義、またはプロジェクト管理に責任を持つ。
- ルートA(マネジメント): プロジェクトリーダー(PL)を経て、プロジェクトマネージャー(PM)のスキルを磨く。大規模SIerやコンサルファームへの転職も視野に入れる。
- ルートB(スペシャリスト): クラウドアーキテクト(AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナルなど)やSRE(サイト信頼性エンジニア)として、最先端の技術設計・自動化をリードする。
インフラエンジニアへのキャリアチェンジを成功させるコツ
未経験からインフラエンジニアへの転職では、ポテンシャルだけでなく、基礎知識の裏付けと論理的思考力が重視されます。
- ネットワークの基礎知識を証明する: 最低でも「CCNA」の取得を目指し、ネットワークのトラブルシューティングに関する知識があることを示しましょう。
- 運用から設計へのキャリアパスを明確にする: 転職の面接では、「なぜインフラか」「入社後2年でどのフェーズを目指すか」を具体的に語り、運用で終わるつもりはないという意欲を見せることが重要です。
- 論理的思考力をアピール: インフラの仕事は、障害発生時に原因を突き止める論理的なプロセスが不可欠です。前職での問題解決経験や、学習中に技術的な課題を解決した経緯などを具体的に説明できるように準備しましょう。
インフラ領域における最新の潮流や、より発展的なキャリアパスについては、クラウドエンジニアやSREの記事も参考に、キャリアの全体像を把握しましょう。
まとめ:インフラエンジニアは「技術投資」が報われる職種
インフラエンジニアは、技術の進化が激しい分野ですが、最新のクラウド技術や自動化技術への自己投資が、年収という形で最も報われる職種の一つです。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 年収相場 | 全体平均は660万円〜685万円前後。未経験スタートは300万〜380万円程度。 |
| 変動要因 | 担当業務フェーズ(運用<構築<設計)、クラウド技術(AWS/Azure)の習熟度。 |
| 高年収の道 | クラウドアーキテクトやプロジェクトマネージャー(PM)へのキャリアアップ。 |
まずは、インフラエンジニアの基礎知識を固めることから始めましょう。インフラエンジニアの「なり方」ロードマップをチェックし、プロへの第一歩を踏み出しましょう!
