Webライターに検定は必要?資格の現実と初心者が最短で稼ぐための活用法
- 最終更新日:2026/10/12
Webライターを始めたいけれど、資格や検定を持っていたほうが有利なのだろうか、実績がないからまずは検定で肩書きを作ったほうがいいのではないか、と迷っている人は多いのではないでしょうか。Webライターの検定は、仕事をするために必須のものではありません。一方で、目的をはっきりさせて使えば、何を学べばよいかを示してくれる道しるべになります。この記事では、Webライターの検定が必要かどうか、代表的な検定の種類、受けるメリットと気をつけたい点、検定より優先したいこと、受けるべきかを判断する目安と、検定を生かす方法を解説します。
Webライターの検定は必要か
Webライターの検定は、仕事をするために必要なものではありません。弁護士や医師のように、資格がないとできない仕事ではないからです。クライアントが知りたいのは、肩書きよりも、読者の疑問に答える記事を書けるか、期限を守って丁寧にやり取りできるかという点です。資格のない状態から仕事を始める人も少なくありません。仕事の全体像はWebライターの基本で確認できます。
ただし、検定がまったく役に立たないわけではありません。何から学べばよいかわからない人にとって、検定の出題範囲やテキストは、正しい日本語、文章の構成、著作権など、Webライターに必要な知識を順序立てて学ぶための目安になります。検定は、仕事を得るための条件ではなく、学ぶための手段の一つと考えるとよいでしょう。独学の進め方はWebライターの勉強で解説しています。
検定が気になってしまう理由
始めたばかりの人が検定を気にするのには、いくつかの理由があります。主な理由と、考え方を整理すると、次のようになります。
| 気になる理由 | 考え方 |
|---|---|
| 自分の文章に自信がない | 検定よりも、実際に書いた文章に指摘をもらうほうが、自分の弱点がわかりやすい |
| プロフィールに書ける実績がない | 検定名よりも、書いた記事を見せられるサンプルのほうが、クライアントは判断しやすい |
| 応募しても選ばれないのが不安 | 応募文の書き方や、案件に合ったサンプル記事を整えることが、採用につながりやすい |
不安の背景がわかれば、検定を受けるべきか、別の準備を優先すべきかが判断しやすくなります。
Webライターに関係する主な検定
Webライターに関係する主な検定を整理すると、次のようになります。実施団体、級、出題範囲、受験料、合格者向けの特典などは変わることがあるため、受験を考えるときは必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
| 検定 | 主に学べること | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| Webライティング技能検定 | 日本クラウドソーシング検定協会が実施。クラウドソーシングで仕事をすることを前提とした、文章の基礎や仕事の進め方 | クラウドソーシングを中心に活動したい人 |
| Webライティング能力検定 | 正しい日本語、文章の技術、著作権や広告に関わる法律など、Web記事を書くうえでの知識 | 文章の基礎と、書くときに気をつけたい法律の知識をあわせて学びたい人 |
| SEO検定 | 全日本SEO協会が実施。検索エンジンの仕組みや、検索から読まれるためのサイトや記事の考え方 | 検索から読まれる記事の考え方を体系的に学びたい人 |
| Webリテラシー試験(Web検定) | Webサイトが作られる仕組みや、Web制作に関わる人が共通して知っておきたい知識 | 将来、ディレクターや編集の仕事にも関わりたい人 |
クラウドソーシングのサービスによっては、提携している検定の合格者に特典を設けている場合もあります。使い方はWebライターのクラウドワークスで紹介しています。
検定を受けるメリット
必要な知識を偏りなく学べる
独学では、自分の書きやすいスタイルや得意な分野に知識が偏りがちです。検定の学習を通じて、二重否定を避ける書き方、接続詞の使い方、引用のルール、著作権の考え方などを順序立てて学べます。特に、著作権や広告の表現に関わる法律は、知らずに書くとクライアントに迷惑をかけるおそれがあるため、学んでおく価値があります。ただし、法律は改正されることがあるため、学んだ知識も定期的に公式の情報で確認しましょう。
学ぶ意欲を示す材料になる
実績がまだない時期は、プロフィールに検定の学習や合格を書くことで、基礎を学ぶ意欲を示す材料の一つになります。ただし、それだけで採用が決まるわけではないため、サンプル記事とあわせて示すことが大切です。
学習の区切りと自信になる
試験日という区切りがあると、学習を計画的に進めやすくなります。合格という結果は、未経験から始める人にとって、最初の一歩を踏み出す自信にもつながります。
検定に頼りすぎるときに気をつけたい点
検定には、受験料やテキスト代、学習に使う時間がかかります。同じ時間を使うなら、サンプル記事を書く、自分のブログで記事を公開するといった行動のほうが、実績として見せやすい場合もあります。
また、検定に合格しても、それだけで仕事が得られるわけではありません。クライアントは、特定の分野に詳しい人や、構成案から任せられる人を優先することが多く、検定は基礎知識を示す材料の一つにとどまります。もっと勉強してからでないと応募できないと考えて、検定を次々に受け続け、いつまでも仕事を始められない、という状態にも注意が必要です。Webライターは、実際の仕事で指摘を受けながら伸びていく部分が大きい仕事です。
検定との付き合い方でつまずきやすい点
検定との付き合い方でつまずきやすい点と、その対策を整理すると、次のようになります。
| つまずき | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 合格をゴールにしてしまう | 合格した時点で満足し、案件への応募が止まる | 学習を始める前に、合格後に応募を始める時期を決めておく |
| 複数の検定を同時に受ける | 学ぶ範囲が重なり、時間と費用の負担が大きくなる | 自分の弱点を一つに絞り、それに合う検定を一つ選ぶ |
| 学んだ知識を使っていない | テキストで学んだことが、応募文や記事に生かされない | 学んだ書き方を、その週のうちに応募文やサンプル記事で使ってみる |
立場ごとの検定との付き合い方
検定に使える時間や目的は、立場によって異なります。立場ごとの考え方を整理すると、次のようになります。
| 立場 | 考え方 |
|---|---|
| 会社員の副業 | 使える時間が限られるため、まずは本で基礎を学び、検定を受ける場合も分野を一つに絞って計画を立てる |
| 家事や育児と両立する人 | 細切れの時間で学ぶため、出題範囲が決まった検定のテキストは学ぶ順番の目安になる。学習だけで時間が過ぎないよう、並行して案件にも応募する |
| 学生 | 学習、ブログの運営、案件への応募を並行しやすい。就職活動で伝える場合は、検定で学んだことを実際の記事でどう生かしたかまで話せるようにする |
検定を受けるべきか判断する目安
今の自分に検定が必要かどうかは、次のような点を目安に考えてみてください。
| 検定の学習から始める価値がある人 | 案件への応募を優先したほうがよい人 |
|---|---|
| 正しい日本語や文章の構成を、順序立てて学んだことがない | すでにブログなどで記事を書き、見せられるサンプルがある |
| 書いた文章で、誤字や文末の重なりなど基礎的な指摘を何度も受けている | 本業の経験などから、詳しく書ける分野がある |
| 試験日などの区切りがあるほうが、学習を続けやすい | 学ぶより、実際に書いて指摘を受けながら覚えるほうが合っている |
迷う場合は、検定の学習にかける時間で、サンプル記事を何本書けるかを考えてみると、学習と実践のどちらを先にするかを決めやすくなります。
検定より優先したいこと
見せられる記事を用意する
どんな文章を、どの程度の質で書けるのかを示すサンプル記事は、クライアントにとって判断しやすい材料です。自分のブログや記事を公開できるサービスで書いた記事を、ポートフォリオとして見せられるようにしておきましょう。見せ方はWebライターのポートフォリオで解説しています。
詳しく書ける分野を持つ
本業の経験や長く続けてきた趣味など、自分が詳しい分野があると、調べものの負担が減り、ほかのライターとの違いを伝えやすくなります。お金や健康、法律など、読者の生活に大きく関わる分野は、誤った情報の影響が大きいため、専門の知識と慎重な確認が欠かせません。
案件に合った応募文を書く
応募するときは、なぜ自分がその案件に合っているのかを、経験やサンプル記事と結びつけて伝えましょう。誤字がなく、指示を正しく読んだうえで書かれた応募文は、それ自体が文章力を示す材料になります。書き方はWebライターの案件獲得で詳しく紹介しています。
検定を受けるなら生かしたい方法
検定を受ける場合は、合格することよりも、学んだことを実際の文章で使うことを大切にしましょう。テキストで学んだ構成の型や表記のルールを、その日のうちにサンプル記事や応募文で試すと、知識が書く力として身につきます。
学習の記録を、自分のブログで記事として発信するのも一つの方法です。何をどう学んだかを整理して書くことで、学ぶ意欲と文章力の両方を示す材料になります。応募文で伝える場合は、検定名だけを書くのではなく、学んだ内容をどう仕事に生かしているかを具体的に書くと、クライアントが判断しやすくなります。
検定を考えている人の進め方
検定を受けるか迷っている場合は、次のような順番で進めると、遠回りを避けやすくなります。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 本で基礎を学ぶ | Web記事の書き方の入門書を読み、結論から書く、一文を短くするといった基本を押さえる |
| 実際に書いて応募する | サンプル記事を書き、取り組みやすい案件に応募して、指摘を受けながら書く |
| 必要に応じて検定を考える | 日本語の使い方や法律の知識など、学びたいことがはっきりした段階で、それに合う検定を選ぶ |
| ブログで書き続ける | 学んだことを自分のブログで試し、見せられる記事を増やしていく |
入門書の選び方はWebライターの本で紹介しています。
Webライターの検定についてよくある誤解
検定を持っていないと案件に応募できない、というのは誤解です。多くの案件は検定の有無を応募の条件にしていません。ただし、条件は案件ごとに異なるため、募集の内容は必ず確認しましょう。
上の級を取るほど単価が上がる、というのも必ずしも正しくありません。報酬は、分野の専門性や応募文の内容、これまでの仕事ぶりなど、さまざまな要素で決まります。
検定に落ちたらWebライターに向いていない、というのも誤解です。検定は基礎知識を測る一つの目安で、合否と実際の仕事で通用する文章力は同じではありません。実際の案件で経験を積むことで、書く力は伸ばしていけます。
一本書いてから検定を考える
最初の一歩として、自分が詳しいテーマで短い記事を一本書いてみてください。書いてみて、日本語の使い方や構成に不安を感じた部分があれば、それを学べる検定を検討しましょう。実際に書いてから選ぶことで、自分に本当に必要な検定がわかります。始め方の流れはWebライターの始め方で解説しています。
