プロダクトマネージャー(PM)がブログで発信するなら何を書くか|題材と続け方
- 最終更新日:2026/11/03
プロダクトマネージャー(PM)がブログで発信することには、仕事の学びを整理できる、同じ立場の人とつながれる、転職や案件の場で考え方を伝えやすくなるといった利点があります。一方で、何を書けばよいのか、社内の情報に触れないかという悩みも出てきます。この記事では、プロダクトマネージャー(PM)がブログで書く題材の選び方、守るべき線引き、続けるための工夫、読み手とつながる場所を、確認できた情報をもとに整理します。
プロダクトマネージャー(PM)がブログで発信する意味と書ける題材
PMの仕事は成果物が見えにくく、判断の過程が外から伝わりにくい特徴があります。ブログは、その過程を言葉にして残せる数少ない手段です。
判断の過程が外から見えにくい職種だからこそ意味がある
エンジニアはコード、デザイナーは画面という形の成果物がありますが、PMの成果はチームの判断や、その積み重ねの結果にあります。何を考えてどう決めたかを書いておけば、読者に自分の考え方を伝える材料になります。自己PRにプロダクトマネージャーの経験を書くときの素材にもなります。
ProductZineの整理から見る題材の幅
翔泳社のProductZineは、2021年のアドベントカレンダーに投稿されたプロダクトマネジメント関連の記事を分類して紹介しています。分類の項目には、マインドセットや考え方、キャリア形成、コミュニケーション、事例、チームづくり、データ分析、アイデアの発見、ロードマップと優先順位づけ、顧客理解、人材採用などがありました。PMのブログで扱われる題材の幅を知る目安になります。2021年時点の整理であるため、掲載先の現在の状況は確認が必要です。
初心者でも書きやすい題材の見つけ方
最初から事例を書く必要はありません。読んだ本の要点と、自分の仕事に当てはめて考えたこと、会議で迷った場面の振り返り、用語の整理といった小さな題材から始められます。たとえば、優先順位の付け方を、自分の担当プロダクトに置き換えず、一般的なモデルケースで説明する書き方なら、情報の漏えいを心配せずに書けます。
書く前に確認したい線引きと決まり
発信で最も注意したいのは、勤め先や取引先に関わる情報の扱いです。ここを曖昧にすると、せっかくの発信が信頼を損なう原因になりかねません。
社内の数字と未公開の計画は書かない
売上、利用者数、未発表の機能、顧客の名前などは、公開されていない限り書かないのが原則です。事例を書きたい場合は、数字や固有名詞を変えて一般化するか、会社が公表した内容の範囲にとどめます。
就業規則と副業のルールを事前に確認する
会社によっては、業務に関する情報発信や、収益を伴うブログの運営に許可が必要なことがあります。広告を貼る、記事を有料で販売するといった場合は、就業規則を確認し、必要に応じて上長や人事に相談してください。
体験談として書く場合は事実と推測を分ける
自分の経験を書くときは、実際に起きた事実と、そこから考えた推測を分けて書くと、読者に誤解を与えにくくなります。他人の発言や社内の議論を引用するときは、特定されない形に直す配慮も必要です。
発信を続けるための組み立て方
PMの仕事は忙しく、ブログが続かない原因の多くは、負担が大きすぎることにあります。無理なく続く形を先に決めておくのが近道です。
一本の記事の型を決めておく
たとえば、状況、迷った点、選んだ判断、あとから分かったことの四つで書く型を決めておくと、毎回の構成に悩まずに済みます。二千字を目指さなくても、短い振り返りを一定のペースで積み上げるほうが、読み手にも伝わりやすいです。
仕事の振り返りの時間を書く時間にする
週の終わりに行う振り返りのメモを、そのままブログの下書きにする方法があります。仕事とは別に時間を作らなくてよいため、負担が小さく続けやすくなります。
読み手が検索する言葉で題名をつける
PMの記事は、題名が抽象的だと読まれにくくなります。たとえば、優先順位づけで迷った場面の記事なら、機能の優先順位の決め方、といった読み手が検索しそうな言葉を題名に入れます。自分の言葉で書いた中身に、検索で使われる言葉を添えるイメージです。題名と中身が食い違うと、読者の信頼を損ねるため、記事を書き終えてから題名を決めるのも一つの方法です。
読み手に誤りを指摘されたときの扱いを決める
発信を続けると、内容の誤りを指摘されることもあります。修正した日付と内容を記事の末尾に書いておけば、読み手との信頼を保てます。信頼性の考え方はプロダクトマネージャーの発信とEEATの記事も参照してください。
読み手とつながる場所と、ブログ以外の発信先
ブログだけで読者を集めるのは時間がかかります。PM向けのコミュニティや企画に参加すると、読み手と出会いやすくなります。
国内のプロダクトマネージャー向けコミュニティを活用する
Product Managers Japanは、国内のプロダクトマネージャーが集まるコミュニティとして自らを紹介しており、Scrapboxで情報発信の場を設けています。個人ページを作ってブログへのリンクを載せられる点が特徴として説明されています。参加の方法や最新の運用は、公式のページで確認してください。
アドベントカレンダーやカンファレンスという発信の機会
ProductZineの記事では、プロダクトマネージャー向けのアドベントカレンダーや、プロダクトマネージャーカンファレンスが、発信の場として紹介されていました。決まった期日までに一本書くという区切りがあるため、続かない方の最初の一歩として使いやすいでしょう。
発信をポートフォリオにつなげる
書き溜めた記事は、判断の過程を示す資料として使えます。転職や案件の応募のとき、どの記事を見てほしいかを選んで添えると、説明の説得力が増します。まとめ方はプロダクトマネージャーのポートフォリオが参考になります。
最初の一本を書き出すための準備
今週の仕事で迷った場面を一つ選び、固有名詞と数字を抜いたうえで、状況、迷った点、決めたこと、後から分かったことを四行で書いてみてください。その四行が、最初の記事の骨組みになります。
